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妊娠で周囲が見えなくなっている貴方に
→少し視点を変えてみると分かることですが、...少し道理が分かる方用(お産がファッションであると思っておられる方は読まない方がよい部分)

主人は妊娠にあまり関心を示さない?
ゴルフに関するブラックユーモアに、『ゴルフで一番難しいことは?』という質問があります.答えは、ゴルフのことをしゃべらないこと、ということになっています.つまり、自分はゴルフに関心があっても、聞く方はそれほど関心はない、あるいはあっても一部にすぎないものです.
 ご主人も四六時中、妊娠のことや生まれてくる赤ちゃんのこと、検診での内容を聞かされ続けると逆に嫌気がさしてくるものです.自分に関心のあることは、相手もあるだろうとは考えないことです.関心を持たそうとしゃべり続けることがかえって逆効果になっていることは少なくありません.
 勿論、ご主人も妊娠中は出来ることには協力し、生まれてくる赤ちゃんのために環境を整えるという夫としての務めは果たさなければなりませんし、貴女も異常な体重増加などに関する問題などは言いたくなくてもご主人に報告する必要があります.

友達が見舞いに来たので、赤ちゃんを部屋に連れていきたい
母児異室の場合、産婦さんから赤ちゃんをつれていきたいというご希望が少なくありません.その後面会時間が終わるまで赤ちゃんと一緒の場合もあります.医療機関の側からは、赤ちゃんに問題がない限り、また、お見舞いの方に感染症などのない限り何ら問題はありません.
 しかし、少し視点を変え、貴女がお見舞いの方の立場であればどうでしょう.かわいい赤ちゃんでしょう!誰に似てるでしょう!などのお話をいつまでも聞かされるとどう思われるのでしょうか.お見舞いにくる目的の殆どは、お見舞いを口実に貴女と世間話をすることではないのでしょうか.また、赤ちゃんが泣きまくっている状態ではうるさくて仕方ないでしょう.特に、独身の女性は、貴女の赤ちゃんにはあまり興味はないでしょうし、既にお子さまをお持ちの女性は自分の子供の方がかわいいと思っているはずです...
 お見舞いに貴女が行かれる場合、聞きたくなくてもお産と赤ちゃんの話を聞いてあげて下さい.また、貴女がお産された場合、お見舞いにきた方のお話を聞いてあげましょう.

立会分娩 その1 経済面・社会面から
立会分娩についての長所・欠点については様々な視点からいくつかのことが分かっています.賛否両論については妊婦用商業誌ではなく、医学的社会的立場からの論点を参考にして下さい.ここでは、ご主人の職場の視点から考えてみましょう.
 分娩となればいつでも仕事を休める立場にいるご主人は、職場で重要な存在なのでしょうか.いてもいなくてもよいし、突然休まれても仕事場としては大きな影響のない人物なのです.現在のように、景気が悪くリストラを全ての職場が進めている現状では、職場にかじりついていることの方が再就職より有利であることは確実でしょう.つまり、生まれてくる赤ちゃんの幸せを考えるとリストラは最も避けるべき事態と言えるでしょう.近頃の傾向として、上司も『いいよ.』と言わざるを得ないでしょうが、社交辞令的発言であるかどうか熟慮してみる必要がありそうです.
 『うちの主人は日頃からよく仕事をしていますから、』という発言を妊婦さまの口から聞くことがありますが、勤務評定は妻がするのではなく職場の上司が行っていることを忘れてはいけません.
 東京からご主人が立会分娩のため三木まで帰ってくると言われた方に、それには無理があるので立会を考えずにお産することをお勧めしたところ、医院玄関でスリッパを叩きつけて帰られた妊婦さまがおられましたが、昼でも数時間・夜になると翌日昼過ぎにならないと三木に到着できないという地理的条件も考えると分娩の本質を逸脱しているとしか思えないのです.

立会分娩 その2 感動
ここでは、立会分娩で『感動を共有する.』ことに触れてみましょう.エベレスト登山の番組で、頂上の最後の1歩だけの映像が放送されても感動が伝わるでしょうか.荷物を持ち上げ、困難な場所を克服し、仲間を気遣い、危険を回避し、やっと頂上に達するから見ている方も感動するのではないでしょうか.
 立会分娩も同様で、分娩室に入るのいうのでやってきて、生まれるところだけ見ても感動を共有できるはずはありません.もし、感動を共有したのであれば入院時から産婦に付き合うべきでしょう.陣痛で励ましてもらい時間を共有することが重要なのです.
 当院では、立会分娩をご希望の場合、入院時からお付き合い頂くことにしています.医療機関によっては、夫の事前教育をしてから立会を許可しているところもありますが、不景気な今日、夫に余分な負担をかけることは得策ではありません.

立会分娩 その3 夫の性格・混乱
実は男性は意外に駄目なのです.陣痛がくるたびに、『痛がっているんです.』と大騒ぎされる方や血がみえると『出血しているのです.』と飛んでくる場合も少なくありません.
 また、分娩室で突然、視点が定まらなくなり、立っていることも困難な状態に陥る場合もあります.
 当院では、忍耐強く待てない場合、立会分娩の申し込みをされていてもその場でお断りすることにしています.理由を述べますと、お互い気分が悪くなるので、理由は申し上げず立会分娩を中止する、あるいはご主人を帰宅させることを予めお約束してから立会分娩を許可しています.
 お産の目的は、元気な赤ちゃんを生むことであり、夫が立会分娩をすることではないのです.真の目的を見失い、主役が赤ちゃんではなく夫になったとたん、お産はおかしな方向に進みます.
 すぐにかっとなるご主人は、立会分娩だけでなく人生全てで問題を発生させる人物であることは明らかです.世間で言う『瞬間湯沸かし器』的人間は、長時間の分娩に付き合うことは不可能です.

実家のお母様
貴女が養子を迎えている場合は別でが、今は嫁ぎ先の人間です.実家のお母様には相談しても嫁ぎ先のお母様の耳に入れていないことはその後の問題発生につながります.
 肥満のため、分娩が長時間になってそのことを陣痛室で産婦さんもいるとことでご説明申し上げざるをえなくなった時、嫁ぎ先のお母様に産婦さんが体重のことを報告していなかったことで喧嘩が始まったこともあります.
 細かなことは実家に聞いてもいいでしょうが、大きな問題については常に夫には報告しておくべきでしょう.
 養子を迎えている場合にありがちなのが、夫には報告せず母親とばかり話を決めることです.そのご家庭では養子の夫の立場がないためでしょうが、妊娠や子供のことは夫にも相談すべき内容であると思われますが、...