BGM

BGM 19世紀末〜20世紀のピアノ曲

 『クラシック音楽など眠たくなる!』『ピアノ曲など退屈だ!』とお思いの貴女に20世紀のピアノ音楽を少しご紹介致しましょう.『自称,音楽評論家(笑い)』である私の解説でも読んでみて下さい.
 ちなみに私は産婦人科医であり,音楽の専門家ではありませんし,音楽の勉強もしたことはありません.いわゆる『どしろうと』なのです.特に最近生演奏に触れることができなくなり,かつて生を聴いたピアニスト(ケンプ・リヒテル・ミケランジェリ・ワイセンベルクなど)たちは既にいなくなりあるいは活動をやめ,最近の演奏家についての知識が欠如しています(笑い).現在も活躍しているのはポリーニくらいでしょうか.
 所有している音楽ソースから医院のBGMをお届けしています.『自称,山口百恵からバッハまで』という驚異の幅広い音楽ソースから『産婦人科に最適の(笑い)』BGMを選曲しています.1万曲を遙かに上回る音楽ソースの中に,本当に山口百恵も1〜2曲はあります.バッハ曲は最も多く,BWV(バッハの作品番号)のうち500曲以上(本当は数えていませんが多分500曲以上はあるでしょう)というのは三木市では最も多い(自称)のではないかと思っています.バッハはまた別の機会に使うことにします.実はあまりに多く,全部聴いていないからです.
 音楽を専門に学んだことのある貴女もびっくり(笑い)するのではないでしょうか.
 『あれっ,これ聴いたことがある?』と思う曲は少なくないでしょう.と,いうのは,テレビの宣伝など色々なところで使われているためです.
 BGMで使えるという視点と,音楽として優れている・演奏がすばらしい・録音状態が良い,という視点は全く異なりますが,出来るだけ音楽性の面で優れた演奏(私のあやしい基準)を選んでみました.一部ノイズもあります.いずれBGMについての考えはまたの機会に。

【ドビッシー】 1862−1918
 ピアノ音楽の分野で20世紀の代表的作曲家といえば,ドビッシーでしょう.フランス人であるドビッシーは最初ピアニストを目指しましたが残念ながら大成できず,作曲家としての道を歩み,結果として音楽史上最も有名な作曲家のひとりとなります.
 このBGMの中では,ドビッシー自身が演奏している貴重な録音(*)もあります.多分,三木市では私しかもっていないでしょう(笑い).音楽を専門に勉強された方でも聞いたことのない録音のはずです.

 ドビッシーらしい音楽は,1910年以降に作曲されています.この頃を境に音楽は古典派以来続いてきた音楽の枠を越えることになります.1910年以降,ドビッシーは音そのもので状況を表現するという新たな領域に入っていきます.ひとつひとつの音が『ある状態を,ある状況を,ある物を』表現するという手法です.しかし,BGMとしては使いづらいのであまり紹介できません.以下の曲はBGMとしても使える曲と考え選曲しています.
 ドビッシーの音楽に触れると,ドビッシー以前の音楽は一体何だったのかという疑問を持つことになります.古典派(バッハなど)・ロマン派(ベートーベン・シューマン)などは別の聴き方で聴いてみましょう.一方,ドビッシー後は更に変化が加速し,時に『訳が分からない(笑い)』現代音楽になっていきます.音楽を理解できている人ほど最近の音楽まで聴くことができます.私の場合,バルトークのピアノ協奏曲でもやっとでしょうか(笑い).

  ベルガマスク組曲
   プレリュード
   メヌエット
   月の光
   パスピエ
 夢
 アラベスク1番
 アラベスク2番
 子供の領分
   グラドゥスアドパルナッスム博士
   ゴリヴォーグのケークウォーク
 映像第1集
   水の反映(注)
 版画
   雨の庭(注)
 前奏曲集1巻
   亜麻色の髪の乙女
 スケッチブックから(*)

(注)ドビッシーによる新しい音楽に属する曲.その他は古典派以来の作風.
(*)『スケッチブックから』はドビッシー自身の演奏で1912年パリで録音されている.これはレア物です.

 演奏家:ワルター・ギーゼキングはドイツ人でありながらおそらくドビッシーの演奏では右に出る者はいないであろう.1950年代の録音のため,時にノイズなどもあるが演奏内容は群を抜いている.
 ドビッシーで録音のよいのはミケランジェリのレコード.どたきゃんで有名な(私も大学時代どたきゃんにあった,2度目は聴くことが出来た.)ミケランジェリは録音にもこだわっている.
 
【サティ】 1866−1925
 同時代のフランスの作曲家サティ(Erik Satie)の音楽も最近あちこちで使われるようになりました.奇抜な曲名があり,産婦人科では使いづらいものもありますので日本語の曲名は伏せておきましょう.題名の多くはユーモアのようです.演奏はパスカル・ロジェ,最近の録音です.青山にあるのは,『SATY』でスペルが異なります.
 ジムノペディ
     1番 2番 3番
 おまえが欲しい
 4 Prelude en flasques
 あやなす前奏曲
 4番目の夜想曲
 古い金貨と古い鎧
 Embryons desseches
 グノシエンヌ
     1番 2番 3番 4番 5番 6番
 官僚的なソナチネ
 ピアデリー

 最近よく使われているのは『ジムノペディ』『おまえが欲しい』でしょう.後者はシャンソンの編曲.

【スクリャービン】 アレキサンダー・スクリャービン 1872−1915
 ロシアの作曲家.練習曲作品8の12番.ショパン風の作品です.1910年モスクワでスクリャービン自身の演奏で録音されています.この録音もいわゆるレア物でしょう.

【バルトーク】 ベラ・バルトーク 1881−1945
 1940年ニューヨークでのバルトーク自身の演奏の録音.バルトークの作曲した『ミクロコスモス(バイエルに相当する教本)』同様,現代的である.曲名は『ブルガリア風舞曲』.

【ジョプリン】 スコット・ジョプリン 1868−1917
 あまりにも有名な曲なので作曲家の名前などどうでもよいが,この人の作曲です.1904年ニューオリンズでジョプリン自身の演奏.曲名は,『Entertainer』といいます.

【ガーシュウィン】 1898−1937
 アメリカの作曲家でジャズとクラシック音楽を融合させたとして有名なガーシュウィン.ニューヨークでの自身の演奏.
以上,繰り返し(約2時間)

【ケニー・ドリュー】 午後8時頃 ジャズ 面会時間終了のための音楽
 いつか王子様が
 星に願いを               いずれもディズニー音楽のジャズ編曲版.

・ご参考までに
 医院のBGMはmp3ファイルで流しています.圧縮度にもよりますが,通常のCDで12時間程度の音楽を収録できます.多くは聴感上問題のない128kbpsステレオでのサンプリングですが,一部48kbpsモノラルを使用しています.
 今回利用したのは,EMI HS-2088 I〜IV(ドビッシー),London F35L-50251(サティ),オリジナル不明のPianissimoなるタイトルのCD2枚 CBMG BVCJ-7401(ケニー・ドリュートリオ)です.
 ミケランジェリのドビッシーはBGMには入っていませんが,ポリドールPOCG-50078です.録音状態のよい演奏をお好みの場合こちらを聴いてみて下さい.前奏曲集1巻・映像第1集2集が収録されています.
 ジャック・ルビエは,ややゆったりしたテンポで優しい音作りの演奏を行っています.4枚組CDには(忘れられた)映像1894年版も収録されています.2曲目サラバンドはピアノの為にのサラバンドの前身でしょうか.
                                自称 音楽評論家